3DCGは独学かスクールか|仕事にできた人・届かなかった人の話から分かる3つの違い
「Blenderで3DCGを作ってみたいけれど、独学で続けられるだろうか」
「スクールに100万円以上払っても、もしCGの仕事に就けなかったらどうしよう……」
CGの仕事にあこがれるけれど、独学とスクールのどちらを選ぶべきか決められない……。
実際に学んだ人の体験談を見ると、仕事にできた人と届かなかった人の違いは、学び方そのものよりも「何を作ったか」にありました。
3DCGは、無料ソフトとYouTubeなどの解説動画を使えば、今日からでも独学で始められます。一方で、専門学校や民間のスクールに通うと、1年で100万円を超える学費がかかることもあります。費用も期間も大きく異なるため、どちらを選ぶべきか悩みますよね。
この記事では、独学やスクールで3DCGを学んだ人たちがnoteなどに綴った体験談をもとに、挫折した人と仕事につなげられた人の違いを整理しました。読み終えるころには、自分に合う学び方の見当がつき、スクールの無料カウンセリングで確認すべきことが明確になります。
目次
違い1:「作りたいもの」が決まっていたか
1つ目の違いは、学ぶ前に「作りたいもの」が決まっていたかどうかです。
独学を長く継続できている人は、まず作りたい対象を明確に定めていました。YouTubeやWeb記事を活用し、120日目まで費用をかけずにBlenderを学び続けた人は、次のように綴っています。
「作りたいもの、制作することで成長できると思ったものを優先し、行き詰まったらYoutube上のチュートリアル動画やネット記事・ブログ等を参考にして制作しています。」
— 独学でBlenderを学ぶ人(note)
主婦として独学を1年間継続した人も、目指すゴールが明確でした。
「私はオリジナルアバターをvrchatで動かしたい!」
— 主婦(note)
一方で、何を作りたいのかが決まっていない状態で始めてしまうと、ソフトの基本操作の段階でつまずきがちです。
「どうやって使ったらいいのかも、何を作ったらいいのかもわからない。」
— 元会社員(note)
この方は制作の難しさに直面し、作業を途中で終えてしまいました。また別の方は、最初に挑戦した「家」のモデリングで挫折したものの、参考にする動画を変えることで完成にこぎつけました。最初につまずいた原因は、自身が使っていたBlenderのバージョンと、参照していた古い解説動画の内容に差異があったことでした。
「操作の意味すら分からず、最初の時点で挫折。」
— 独学でBlenderを始めた人(note)
自分に当てはめるなら: 「これを作りたい」と具体的に言えるものがあるか振り返ってみましょう。もし思い浮かばない場合は、まず分かりやすい解説動画を1本選び、見本どおりに1つの作品を仕上げてみることから始めるのが手堅い方法です。
違い2:独学のまま「仕事にする道」が見えたか
2つ目の違いは、独学の延長線上に「仕事へつなげる道」を具体的に描けたかどうかです。
独学からそのまま仕事につなげたケースもあります。もともと建築設計に携わっていたある方は、YouTubeで学習を深めつつSNSに作品を投稿し続け、フリーランスとして独立しました。
「今はBlenderとUnreal Engineというソフトを主軸にフリーランスのCGアーティストとして、建築ビジュアライゼーションやFortniteというゲームの背景をつくることで生計を立てています。」
— 元・建築設計者(note)
「建築ビジュアライゼーション」とは、建物の完成予想図をCGで可視化する業務です。前職の実務経験にCGスキルを掛け合わせることで、仕事の獲得につなげました。
また、地図制作のデザイン会社を退職した20代後半の方も、独学と自主制作を積み重ね、ゲーム会社のCGモデラーへ転職を果たしています。
「現在はゲーム会社で研修中です!」
— 20代後半・元デザイン会社勤務(note)
一方で、独学のままでは仕事にする道が見えず、スクールに切り替えた人もいます。34歳で会社を辞めて3DCGを学び始めたある人は、最初の2、3ヶ月は独学でした。映像のエフェクト制作に使われる「Houdini」というソフトを本で学んだものの、何度やっても理解できなかったといいます。
「houdiniと言うソフトを自分の物にするのは難しいと判断。」
— 34歳で会社を辞めた人(note)
次にBlenderで独学しようとしたものの、また同じことになるのではないかと不安になり、デジタルハリウッド大阪の3DCG本科への入学を決めました。1年制でじっくり3DCGに打ち込めることが決め手で、入学前には実際に相談へ行き、担当者に細かく話を聞いたと書いています。独学が向いていなかったのではなく、仕事にするまでの道すじを一人で描けなかったのです。
自分に当てはめるなら: 過去の実務経験やスキルをCGに結びつけられるか、それともプロになるまでの手順や課題を誰かに指導してもらいたいか、を考えてみてください。後者であれば、スクールや専門の教育環境を検討する価値があります。
違い3:スクールで「作品」を仕上げられたか
3つ目の違いは、スクールに通った人たちの間で生じています。それは、卒業までに採用選考で通用する作品を完成させられたかです。
2年制の専門学校に通ったある受講生は、自作をまとめたポートフォリオ(作品集)の掲載サイトを通じて企業から直接スカウトを受け、内定を獲得しました。
「そして肝心の就活に関してですが、私はポートフォリオサイト「Pando」のスカウト機能にて志望企業からご連絡いただき、面談ののち内定獲得となりました。」
— 専門学校の卒業生(note)
また、建築を専攻するある大学生は、CGモデリング講座の受講と並行して週2回デッサン教室に通いました。講座を受けるだけでは就職は難しいと感じた、とも振り返っています。
「3回生の時に受講し、4回生の4月に都内のCGパース制作会社から内々定を得た。」
— 建築を学ぶ大学生(note)
反対に、スクールを卒業したもののCGの仕事へ届かなかったケースもあります。異業種で働きながら、1年で学費135万円(本人記載)のCG/VFX本科コースを修了した社会人は、卒業から半年後の状況を次のように報告しています。
「結論から言うと、本科の卒業から半年、まだ転職は果たしていません。」
— CGとは別の業種の会社員(note)
ゲーム系の専門学校に通っていた別の方は、2つの作品を最後まで完成させられず、中退を選びました。その後の就職活動でも、面接まで進むことができなかったと振り返っています。
「そして、一年ほどで中退。」
— ゲーム系専門学校に通った人(note)
自分に当てはめるなら: スクールは本質的に「作品制作のための環境と時間」を得る場所であり、受講するだけで自動的に就職できるわけではありません。授業時間以外でも、自発的に作品を作り切る覚悟を持てるかどうかを自問してみましょう。
仕事にしない道を選んだ人もいる
CGを本格的に学んだ結果、就職や転職をゴールとせず、趣味や現在の実務に役立てる選択をした人もいます。
ゲームプログラマーとして約10年勤務したのち、スクールの本科で1年間学んだ方は、当時の力量ではデザイナーへの転職は厳しいと判断しました。そのうえで、習得した技術を個人の創作活動に活かす方針へと切り替えています。
「今後も3D制作をルーティンとして続け、個人制作に活かしていきたいと思っています。」
— 元ゲームプログラマー(note)
また、WebサービスのUI/UXデザイナーとして働く方は、30日間にわたり毎日1作品を制作する課題に挑戦したうえで、本業を続けながら趣味として学びを深める道を選びました。
「WebサービスのUI/UXデザイナーとしての仕事を全うしつつ、趣味として引き続きいろいろと知識を深めていきたいです。」
— UI/UXデザイナー(note)
CGを仕事にするかどうかは、実際に手を動かして学びながら見極めていくこともできます。
独学とスクール、あなたはどっちに近い?
| 独学が合いそうな人 | スクールを考えたい人 | |
|---|---|---|
| 作りたいもの | 作りたいものが決まっている | 何から作ればいいか分からない |
| 仕事までの道 | 今の仕事とCGをつなげられる | 仕事にするまでの道すじを知りたい |
| 作品づくり | 解説動画を見ながら、自分で完成させられる | 締め切りや講師のいる環境で作りたい |
もしスクールの受講を検討する場合は、申し込み前の無料カウンセリングで次の3点を確かめておくと判断しやすくなります。
- 「卒業生は、どのような作品で就職しましたか?」 スクールに通うだけで採用されるわけではないため、実際に内定を獲得したポートフォリオの水準を事前に確認します。
- 「私の年齢と経歴で、CGの仕事に就いた卒業生はいますか?」 未経験の社会人から目指す場合、自分と似た境遇から就職・転職を果たした前例があるかを確かめます。
- 「授業の外で、作品づくりをどこまで見てもらえますか?」 受講期間内に応募作品を完成させられるよう、授業時間外の質問対応や作品添削のサポート範囲を確認します。
まずは作りたいものを決めて、スクールならカウンセリングで作品のことを聞いてみよう!
CG/VFXスクールの具体的な受講環境を検討している方向けに、デジタルハリウッドのCG/VFX講座に関する口コミも整理しています。
まとめ:迷ったら「何を作るか」から決める
3DCGを仕事にできた人と届かなかった人の違いは、独学かスクールかという学習形式以上に、「作りたいものが決まっていたか」「仕事にする道が見えたか」「作品を仕上げられたか」という点にありました。
明確に作りたいものがあり、過去の経験を活かせる見込みがあるなら、まずは独学からスタートできます。一方で、就職までの明確な道すじや指導環境を求めるなら、スクールの無料カウンセリングで過去の就職実績や作品水準を確認したうえで判断するのが賢明です。
体験談は、執筆者本人がnoteに公開した内容に基づいています。年齢、職業、受講費用などの情報は各投稿者の記載によるものです。
出典
- 独学でBlenderを学ぶ人(note):https://note.com/ksk_blender/n/ndee6c1201fb1
- 主婦(note):https://note.com/pasapasapasako/n/n4509007727e2
- 元会社員(note):https://note.com/urrcsn/n/n0fb05d5b52d4
- 独学でBlenderを始めた人(note):https://note.com/clever_auk549/n/n847b73eedc80
- 元・建築設計者(note):https://note.com/yuta_3dcg/n/na510b6de3231
- 20代後半・元デザイン会社勤務(note):https://note.com/serena3dcg/n/n157a9d20af4f
- 34歳で会社を辞めた人(note):https://note.com/north413/n/n1c16f98700a5
- 専門学校の卒業生(note):https://note.com/gacchi_3dcg/n/nc75d9c5b1fd7
- 建築を学ぶ大学生(note):https://note.com/ssvv_ng/n/n4e0b6aa8d4a9
- CGとは別の業種の会社員(note):https://note.com/nice_3dcg/n/nbb3e7ae016c8
- ゲーム系専門学校に通った人(note):https://note.com/3d_act_jyuku/n/ne4a0f24f9df9
- 元ゲームプログラマー(note):https://note.com/yukikazup/n/nc2a4e866ebe5
- UI/UXデザイナー(note):https://note.com/_ayumi/n/n4ec533ad15ac